わけあり物件は開示する?しない?事実は自分で調べよう / 家を買う時注意したいこと

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アメリカで家を買う時に注意したい点をまとめました。

アメリカではわけあり物件は開示する?しない?

私事ですが、2017年4月に初マイホームを購入したみかみ家。

アメリカで家を買うことについての記事(参考:アメリカで家を買う)を書いていてネットで下調べをしていたとき、”法的に認められた幽霊屋敷がある”という記事を目にしました。

興味深くて、アンビリバボーなどで特集されていそうな事件だなと思いました。

 

そういえば家を決めた時, 幽霊屋敷かどうかとか, この家で殺人があったのかどうかとか, 訳あり物件かどうかということを気にもしませんでした。

そういったいわくつき、訳あり物件のことを英語では、Stigmatized propertyと言うそうです。

 

家の情報のどこにもそんなこと書かれていなかったし、”わけ”があるならどこかに書くはずだ、という認識でいたからかもしれません。

日本だとそうですよね。

(数年経って持ち主が変わると言わなくてもいいとかいろいろあるようですが、少なくとも事件直後には言う義務がありますよね、確か。)

でもやはりここは異国、アメリカではどうなんだろうと思って調べてみました。

flags

tpsdave / Pixabay

 

”幽霊屋敷”であっても開示義務はない

あなたが家を買う時、その家が幽霊屋敷かどうか、知りたいですか?

幽霊を信じる人もいれば、そんなものいないという人もいます。

中には、幽霊屋敷に住みたいなんていうマニアックな人たちも一部いるようですね。

その存在を証明できないために幽霊屋敷の売買について不動産や家を売りたい人たちの間で時々議論になるそうです。

 

現在アメリカのほとんどの州の決まりでは、家を売るときに家についての情報を書くフォームがあるそうですが、そこには”幽霊屋敷であることを書かなくてはいけない”という決まりはないそうです。

各州によってばらつきがあるようですが、ここバージニアでは、”もしその怪奇現象が家に対して物質的な影響を及ぼした時だけ開示する”というような内容でした。

(カリフォルニア州では開示義務があるようですね。州によって全く違ったりします。)

 

例えばよく見られた例の表現に、”blood running down the wall” 壁に血が残っていたりする場合には開示しなさい、というのを見かけました。

仮にその血が付いた壁があったとしても、新しく塗装して4,5年たって事件が忘れ去られたりすると特に言い出さなくてもいい、というような感じでした。

 

ここアメリカは訴訟大国、家の売り買いで契約書にサインしたら後戻りできず、キャンセルしたいなら裁判を起こすしかありません。

そんな事件の一つの中に、幽霊屋敷についての裁判があったようです。

gavel

REDQUASAR / Pixabay

 

Stambovsky vs Ackley 法的に認められた幽霊屋敷

haunted house

Photo credit:http://nyackphotos.blogspot.com/2010/03/haunted-house.html

ニューヨークのナイアック(Nyack)という町の川沿いに、1890年に建てられたビクトリアン調の家がありました。

ジェフリー・スタンボウスキー(Jeffrey Stambovsky)はその家を購入しようと、家の持ち主のヘレン・アックリー(Helen Ackley)と$650,000の価格に同意し、前金$32,500を払いました。

 

スタンボウスキーはニューヨーク市出身でナイアックのローカル事情や噂などを知らず、その家が幽霊屋敷であるということを後から近隣住民に言われて知りました。

その事実を知ったスタンボウスキーは契約をキャンセルしたいと申し出たがアックリーが同意せず、訴訟に。

 

1度目の裁判では、幽霊屋敷であることを開示する義務は売主にはない、との理由でアックリーの勝利。

その後スタンボウスキーは上訴し、その判定が覆されました。

覆された理由は、

  • アックリーが公共の場で”幽霊屋敷”として公表していた事実があった
  • 幽霊屋敷としてのエピソードを出版会社に$3000ドルで売り利益を得ていた

家が幽霊屋敷であったかどうかにかかわらず、その幽霊屋敷として利益を得ていたことが公であり、幽霊屋敷として認めざるを得なかったという結論に至ったそうです。

幽霊屋敷であると公表し利益を得ていたのに事実を否定するなら、$3000をだまし取ったことになりますからね。

 

この訴訟事件は、”法問題として幽霊屋敷を理由に契約破棄を認められた事件”として有名になり、今でも弁護士学校でも授業で教えられている事例だそうです。

ちなみに、アックリーが1960年代にこの家に移り住みスタンボウスキーとの訴訟があった1990年までの約30年の間に報告された怪奇現象は様々で、少なくとも3体の幽霊がいたとアックリーは言っていたそう。

sir george the ghost of nyack

ヘレン・アックリーが居間の壁にペンキ塗りをしていたとき、空中に浮かぶ海軍のジョージ中尉という人物と思われる霊が現れ、ヘレンがこのペンキの色が好きかどうか聞くとジョージ中尉は笑ってうなづいた

 

ヘレンの息子はジョージ中尉の姿をした霊と顔を突き合わせたことがある

 

ヘレンの娘、シンシアが子供のころ、毎朝霊がベッドを揺らして起こされていたのだが、春休みの朝にも起こされ怒ったシンシアが「今は春休みだから寝坊したいの」と叫ぶと、翌朝ベッドを揺らされることがなかった

 

ヘレンの孫は幽霊からリングなどのギフトをもらっていたが、いつの間にか消えていた

 

ヘレンの娘や義理の娘も、消えるコインや銀でできた砂糖トングをもらった

 

近所の住民が霊の足音やドアを閉める音を聞いていた

 

シンシアの婚約者マーク・カバナーは空室から話し声を聞いたり、ある夜ベッドでシンシアが寝ている時に女性と思われる霊が部屋に入ってきて隣に座り見つめられた
引用元:Wikipedia より

これらのエピソードは本になり出版され、今でも売られているそうです。

 

 

その後アックリー一家がこの家を出てからは怪奇現象はなくなったそう。

最近だと2016年の1月に相場の倍以上の$1,770,000で売れたそうです。すごいですね!

paint of woman

darksouls1 / Pixabay

 

殺人事件、自殺、暴行・性犯罪などがあった場合も開示義務なし

幽霊がいなくても、誰かが亡くなった場所に住むのってやっぱり気持ちの良いものではないですよね。

バージニアでは幽霊屋敷と同様に、いかなる死であってもその家で起こった死、自殺などは購入者への開示義務はないそうです。

(HIV感染者が住んでいた、または亡くなった場合も、特に開示しないそうです。)

 

その死や事件が直接家に表面的に影響を及ぼした時だけ開示し、あくまでも売り物である家そのものの表面的状態についてを言うようですね。

(繰り返しになりますが、州によって決まりが違うようです)

 

”売主に聞く” or ”自分で調べなさい”がバージニアの決まり。近所と学校をチェックしよう!

ではどうやって訳あり物件であるのかを知るのか。

”聞く” or ”調べるなり調査士を雇うなり、自分で見つけなさい”とバージニアの決まりでは言っています。

また、売主側や不動産のエージェントは、自分から情報を開示しなくても聞かれたら正直に答えなければいけないという決まりもあります。

なので気になることがあったら相手側か不動産側に問い合わせるのも手ですね。

 

調べるといえば例えば、殺人や暴行事件ならテレビのニュースになりますし、幽霊屋敷ならご近所の方が何か知っているかもしれませんよね。

自分で聞き込みに行くのも確実ですし、それに何より私たち世代にはインターネットという最高の味方がいます。

気になる家の住所を検索してみると何か分かるかもしれません。

 

特に誰かが亡くなったという事実は自殺であれ殺人であれ、公表される情報だそうですので調べることは難しくはなさそうです。

know the rules

geralt / Pixabay

 

私たちがお世話になった不動産のエージェントからの一番のアドバイスは、

「気になる家があったらまずはその家の周辺や近所の様子を見なさい」

というものでした。そうすれば、大体その地域の特性がわかる、と。

 

私たちはそのアドバイスを守り、家を購入する時にすべての家の近所を事前に見て回りましたが、実際に行ってみると、そのアドバイスの的確さがよく分かりました。

言葉で説明するのが難しいのですが、近所の家がボロボロだったり、近所との境の柵が壊れていたり、道路も舗装されていなかったりと、手入れされていなくて荒れた感じというか・・

写真や家の中が素敵でも、住みたいという気持ちになりませんでした。

 

もうひとつは、お子さんがいらっしゃるご家庭では必ずチェックしたい、近所の学校です。

Zillow で物件を見てみると、Nearby schoolsという項目があり、そこに住んだら行くことになるであろう小・中・高校の名前が載っていて、そのランクも見れます。

こちらのランクが低いほど、荒れた学校という評判になるので、家を探すときの参考にもなります。

 

以前住んでいたノースカロライナ州のお子さんを持つ友人たちからよく聞いていたのは、荒れた地域の荒れた学校では、いくら小学生など年齢が低い子たちでもその荒れ方が結構激しいこと。

先生に暴言を吐くなんて当たり前で、授業をボイコットしたりいじめもすごいんだとか・・・

そういう学校に我が子を通わせたい親なんていませんよね。

 

Zillowの学校のランクもそうですが、現地の方々が口々におすすめするのは、Great schoolsというウェブサイト。

実際に通われているお子さんをもつご両親からの口コミや評価だけでなく、実際に働いたことのある先生方も投稿することができるようで、それらを元に10段階で評価されていてとても参考になります。

 

性犯罪者を調べられる、メーガンズロー(Megan’s law)

Megan’s lawとは, 性犯罪者を登録しその情報を一般に公開するという法律のことです。

Megan Kankaという方の事件から名前を取ったそうですが、1994年に始まった法律のようです。

目的は、近くに性犯罪者が住んでいるとわかることで、地域の女性や子供たちを性犯罪から守ること。

 

ご自分の住んでいる地域に性犯罪者が住んでいるのかどうか調べるには、”Megan’s law in 〇〇”と言う風にお住いの州で検索するとすぐ見つかります。

バージニアの場合は、こちら→Virginia State Police

 

危ない地域に気を付けて!

アメリカの古い町並み、私の目にはとてもレトロで綺麗にうつります。

でも、アメリカの良し悪しを両方知っている夫は見方が違うようです。

ある時観光で古い街を訪れた時、道を間違えて住宅街のようなところにでたことがあります。レトロなおしゃれな感じでなくて普通の古い地域でした。

私は特に何も感じずただ見ていただけですが夫は慌てて引き返し、あとから「あの辺は危ないにおいがするから、絶対一人ではいかないでね」と注意してくれました。

old street

Unsplash / Pixabay

どの市にも大抵Historic area、歴史的なエリアとして古い町並みが残っている場所があります。

観光地として栄えているような場所なら昼間は大丈夫かもしれませんが、一歩路地裏に入ると全然世界が違っているかもしれません。

見た目には分からなくても、危険な地域からはなるべく遠くに住むのが得策ですよね。

 

これも、自分で検索してみると簡単にわかります。

“Dangerous places in 〇〇”などと検索すると見つかるかと思います。

バージニアで検索してみると、そういった情報発信しているブログがたくさん見つかりました。

 

The 10 most dangerous places to live in Virginia – RoadSnacks

こちらのブログではFBIが公開している犯罪の数や人口などを分析し、犯罪率が高い順にランク付けをしているようですので、とても参考になります。

情報が2015年のもので比較的新しく、他の州についても書かれていました。

 

仕事や様々な事情でランクインしているような危険な街に住まないといけないとしても、その街の中でも安全な地域を不動産に相談してくださいね。

知っているのと知らないのとでは天地の差があると思います。

protect family

geralt / Pixabay

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

幽霊屋敷をきっかけに、他にも家族を守るために考慮すべき点が見えてきました。

せっかくのマイホームを購入するのですから、なるべくいい条件、いい環境で住みたいですよね。

映画やドラマのような事件、大げさでなく本当に起こったりするのがアメリカです。自分の身は自分で守らないといけません。

危ない地域と分からずに買ってしまったりしないよう、下調べはできる限りやってみましょう。

 

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